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大和橘

ヤマトタチバナ
(大和橘)

ヤマトタチバナ
(大和橘)

果樹の庭に
ヤマトタチバナ
(大和橘)があります

大和橘は、日本最古の柑橘の原種で、現在は絶滅危惧種に指定され地域によっては天然記念物に指定されている希少な柑橘です。
奈良県、和歌山県、三重県、山口県の一部で自生や保存を含めた栽培がされています。
この種を元に品種改良を重ねて、現在食べられている柑橘系も多くありますので日本の柑橘のご先祖様のひとつになります。

古事記、日本書紀では「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)」「非時香木実(時じくの香の木の実」と呼ばれ常緑で葉も花も実も香りがつよく長く香ることから不老長寿や永遠を意味付けされた、大変縁起の良い樹木になります。
小さな実をたわわにつける(すずなり)姿から、神楽舞の鈴は、この様を模したのではないか、この橘を使って舞を奉納していたのではないかという説もあります。

古今の「果樹の庭」
には2樹

大和橘は「右近の橘・左近の桜」と京都御所の内裏にある紫宸殿に植えられおり、雛飾りの橘と桜はそれにあたります。

また現在の500円硬貨のデザインにも採用されており、文化勲章の模様にも、太古より大切にされてきた樹木になります。

古今の「果樹の庭」には2樹。2年と3年の苗木があります。(オープン時)
開業の記念にとお客様がら頂戴しました。
この2樹は別々のところから来たものでひとつは、奈良県、廣瀬大社の2,000年前からの神木、『大和橘』の穂木をいただき、接木した苗木です。
もうひとつは、和歌山県、柑橘やお菓子の祖、橘本神社(きつもと)の穂木をいただき、接木した苗木になります。

古今の繁栄と共に木々もしっかり成長させていきたいと思います。
当施設にお越しの際は、ぜひご覧になってください。果樹の庭の向かって左手に2樹並んで植わっています。